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田中将大の月間MVPの快挙から遡ること19年 メジャーに衝撃を与えた野茂英雄の記憶
野茂以来19年ぶりの受賞となった、田中の月間MVP
今やヤンキースのエースとして、チームに欠かせない存在となった田中将大。先日、MLBから5月のア・リーグ投手の月間MVPに選出された。
5月は6試合に投げて、5勝1敗。防御率1・88。6月の初陣となったアスレチックス戦でも勝利し、開幕から12試合連続でQS(クオリティー・スタート=6回以上を自責3以内に抑えること)をクリアしている。
日本人投手では過去、1995年6月、96年9月に野茂英雄(ドジャース)、98年5月、99年7月に伊良部秀輝(ヤンキース)、打者では2004年8月にイチロー(マリナーズ)、2007年7月に松井秀喜(ヤンキース)が受賞しており、田中は5人目の快挙となった。
田中自身も「アメリカではなかなか取ることが難しい賞だと思います」と話しているように、ハイレベルな強者たちがひしめく中で、同賞を獲得するのは大変なことだ。よほど際立った成績を残さない限り、選出はされない。田中は防御率が1点台だったことも高く評価されており、日本人がメジャー1年目で獲得するのは野茂英雄以来、19年ぶりとなった。
95年6月、野茂英雄が残した驚異的な数字
では、野茂が95年6月に受賞した当時の活躍はどのようなものだったのか。結論から言うと、先月に田中が残した輝かしい成績を上回っている。2完封を含む6試合6勝、防御率0・89という驚異的な数字だった。
当時、26歳だった野茂は5月2日のジャイアンツ戦で、5回無失点(勝敗つかず)でメジャーデビューを果たした。同7日のロッキーズ戦では5回を持たず7失点と散々な結果で、順調なスタートとはいかなかった。「もっとレベルアップしてかないと打たれてしまう」とコントロールや間合いなどレベルアップに努めた。
そして、メジャー7試合目の登板となった6月2日のメッツ戦で9回途中まで2安打1失点と力投し、うれしい初勝利。日本人投手としては1965年の村上雅則氏(ジャイアンツ)以来の勝利となり、先発投手しては初めてのことだった。当時のラソーダ監督は涙を流しながら、その活躍を喜んだ。
ここから勢いは止まらなかった。同7日のエクスポズ戦で8回を投げて1失点で連勝。14日のパイレーツ戦ではトルネードがうなりを上げて、メジャー移籍後最多の16奪三振の好投を見せ、8回3失点で3連勝を飾った。19日のカージナルス戦では8回1/3、2失点(自責点1)で4連勝。メジャーリーガーたちも、独特のフォームから繰り出される重い直球と、鋭く落ちるフォークボールをなかなか打つことができなかった。
日本人選手の活躍が「トルネード旋風」を想起させる
さらに圧巻の投球は続く。6月24日のジャンアンツ戦。ドジャー・スタジアムは熱狂に包まれた。野茂はついに初完投を完封で成し遂げた。約130球を投げて、毎回の13奪三振。たった2安打の完封劇だった。
相手打者にはバリー・ボンズもいた。「最後まで投げられてうれしいです」と喜びを語った野茂は6月最後の登板となった29日のロッキーズ戦でも圧倒的なピッチングを見せ、なんと2試合連続の完封勝利。6月6連勝をマークし、月間MVPを決定づけた。この時、防御率も2・05でリーグ2位につける数字だった。
月間MVPに選ばれた野茂は文句なく、その年のオールスターゲームにも選出された。もちろん日本人初の快挙だった。ブレーブスのマダックスを抑えてナショナル・リーグの先発投手を務め、2回1安打無失点、3奪三振の快投を見せた。大物メジャーリーガーの仲間入りを果たした瞬間だった。
そのシーズンは13勝6敗、リーグ2位の防御率2・54をマーク。236奪三振で最多奪三振のタイトルも獲得した。その後の96年のシーズンではノーヒットノーランを達成するなど、日本人先発投手としてのパイオニアとなり、メジャー通算123勝と日本人選手の価値を高めたのだった。
そして今年、海を渡ってやってきた田中将大が名門・ヤンキースで大活躍を見せている。田中だけでなく、レンジャーズのダルビッシュ有やマリナーズの岩隈久志らも好調をキープしている。今年のオールスターでは彼らの雄姿が見られるかもしれない。全米は今、日本人投手の活躍に当時の「トルネード旋風」のような衝撃を受けているに違いない。
野茂さんは本当にすごかった!
野茂以来19年ぶりの受賞となった、田中の月間MVP
今やヤンキースのエースとして、チームに欠かせない存在となった田中将大。先日、MLBから5月のア・リーグ投手の月間MVPに選出された。
5月は6試合に投げて、5勝1敗。防御率1・88。6月の初陣となったアスレチックス戦でも勝利し、開幕から12試合連続でQS(クオリティー・スタート=6回以上を自責3以内に抑えること)をクリアしている。
日本人投手では過去、1995年6月、96年9月に野茂英雄(ドジャース)、98年5月、99年7月に伊良部秀輝(ヤンキース)、打者では2004年8月にイチロー(マリナーズ)、2007年7月に松井秀喜(ヤンキース)が受賞しており、田中は5人目の快挙となった。
田中自身も「アメリカではなかなか取ることが難しい賞だと思います」と話しているように、ハイレベルな強者たちがひしめく中で、同賞を獲得するのは大変なことだ。よほど際立った成績を残さない限り、選出はされない。田中は防御率が1点台だったことも高く評価されており、日本人がメジャー1年目で獲得するのは野茂英雄以来、19年ぶりとなった。
95年6月、野茂英雄が残した驚異的な数字
では、野茂が95年6月に受賞した当時の活躍はどのようなものだったのか。結論から言うと、先月に田中が残した輝かしい成績を上回っている。2完封を含む6試合6勝、防御率0・89という驚異的な数字だった。
当時、26歳だった野茂は5月2日のジャイアンツ戦で、5回無失点(勝敗つかず)でメジャーデビューを果たした。同7日のロッキーズ戦では5回を持たず7失点と散々な結果で、順調なスタートとはいかなかった。「もっとレベルアップしてかないと打たれてしまう」とコントロールや間合いなどレベルアップに努めた。
そして、メジャー7試合目の登板となった6月2日のメッツ戦で9回途中まで2安打1失点と力投し、うれしい初勝利。日本人投手としては1965年の村上雅則氏(ジャイアンツ)以来の勝利となり、先発投手しては初めてのことだった。当時のラソーダ監督は涙を流しながら、その活躍を喜んだ。
ここから勢いは止まらなかった。同7日のエクスポズ戦で8回を投げて1失点で連勝。14日のパイレーツ戦ではトルネードがうなりを上げて、メジャー移籍後最多の16奪三振の好投を見せ、8回3失点で3連勝を飾った。19日のカージナルス戦では8回1/3、2失点(自責点1)で4連勝。メジャーリーガーたちも、独特のフォームから繰り出される重い直球と、鋭く落ちるフォークボールをなかなか打つことができなかった。
日本人選手の活躍が「トルネード旋風」を想起させる
さらに圧巻の投球は続く。6月24日のジャンアンツ戦。ドジャー・スタジアムは熱狂に包まれた。野茂はついに初完投を完封で成し遂げた。約130球を投げて、毎回の13奪三振。たった2安打の完封劇だった。
相手打者にはバリー・ボンズもいた。「最後まで投げられてうれしいです」と喜びを語った野茂は6月最後の登板となった29日のロッキーズ戦でも圧倒的なピッチングを見せ、なんと2試合連続の完封勝利。6月6連勝をマークし、月間MVPを決定づけた。この時、防御率も2・05でリーグ2位につける数字だった。
月間MVPに選ばれた野茂は文句なく、その年のオールスターゲームにも選出された。もちろん日本人初の快挙だった。ブレーブスのマダックスを抑えてナショナル・リーグの先発投手を務め、2回1安打無失点、3奪三振の快投を見せた。大物メジャーリーガーの仲間入りを果たした瞬間だった。
そのシーズンは13勝6敗、リーグ2位の防御率2・54をマーク。236奪三振で最多奪三振のタイトルも獲得した。その後の96年のシーズンではノーヒットノーランを達成するなど、日本人先発投手としてのパイオニアとなり、メジャー通算123勝と日本人選手の価値を高めたのだった。
そして今年、海を渡ってやってきた田中将大が名門・ヤンキースで大活躍を見せている。田中だけでなく、レンジャーズのダルビッシュ有やマリナーズの岩隈久志らも好調をキープしている。今年のオールスターでは彼らの雄姿が見られるかもしれない。全米は今、日本人投手の活躍に当時の「トルネード旋風」のような衝撃を受けているに違いない。
野茂さんは本当にすごかった!
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